Spring — 春
European Cuisine
春は食材の目覚めの季節。フランス南部やイタリア北部では、土から顔を出したばかりの グリーンアスパラガスが朝市を彩ります。牧草地には柔らかな春草を食べた仔羊が育ち、 庭にはフレッシュハーブが芽吹きます。甘いグリーンピース、そら豆、チャービルやタラゴン—— これらの春の食材は、長い冬の後に私たちの食卓に生命力をもたらします。 ヨーロッパの料理人たちが何世代にもわたって愛してきた春のレシピをご紹介します。
ヴィシソワーズは本来ポロねぎとじゃがいものクリームスープですが、春はグリーンアスパラガスを 主役に据えた爽やかなバリエーションが最高です。冷製でも温かくても美味しく、 細かく泡立てたクレームフレーシュとトリュフオイルを数滴垂らして仕上げます。
材料
作り方
南フランス・プロヴァンスの春を代表する料理がこの仔羊のロースト。 タイム、ローズマリー、ラベンダーといったプロヴァンスのハーブと ニンニクのペルシヤードをまとった仔羊のラックは、高温で一気に焼き上げることで 外はカリッと、中はロゼ色のジューシーな仕上がりになります。
材料
作り方
春の料理に欠かせないフレッシュハーブは、食材の味を高める魔法の素材です。 チャービル(セルフォイユ)の繊細なアニス風味、タラゴンのほのかな甘み、 フラットパセリの清々しさ——これらのハーブは乾燥品では決して代えられない 生命力と香りを持ちます。
プロヴァンスのメルカ(市場)では、早朝から農家が摘みたてのハーブを並べます。 ローズマリーの穂先、ラベンダーの花、コルシカ産ミントなど、 その香りは地中海の風そのものです。春の料理にフレッシュハーブをたっぷり使うことは、 テロワール(土地の味)を皿に表現することに他なりません。
季節のレシピと並んで、ヨーロッパの偉大なクラシック料理の数々をご紹介しています。 時代を超えて愛される名作料理の技法と歴史をお楽しみください。
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